Hi! How's your day?
井草木の子です。
本日は、私が寝たきりから回復していくときに、何からやっていったかの話の中でも、体から見つめるBody編に入ります。
体からと言えば、医療の力を借りての一般的な治療から始まりましたが、西洋医学でお手上げになり、東洋医学に入り、その後体を整えるために自ら体を動かす方向からも着手していきました。
もちろん、寝たきり真っただ中の時は、起き上がる事すら大変だったので動けませんでしたが、
徐々に起き上がる時間が出てきて、少しずつ挑戦してみようという気力も出てきてからの話になりますので、事故から5年経ったくらいからです。
まず、体を動かすと言っても何からしようかと検討するわけですが、何ぶん、怪しいものは受け付けない私ですので、ヨガですら怪しいと感じていました。
というか、病んでる人がやるイメージでした。
・・・といっても、私自身じゅうぶん病んでいるのですが(笑)
あ!肉体的ではなく、精神的に病んでいるという意味です。
・・・それも、ある意味十分病んでいると映っているかもしれません(笑)
私の中で、ここで言う”病んでいる”というのは”洗脳されてしまっている”という意味合いです。
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かつてあった世の中を震撼させた大事件、”オ〇ム真理教の事件が大きいです。
ヨガや瞑想といえば、真っ先にイメージするのはこれでした。
座禅を組んで、頭にヘッドギア?なるものをつけて瞑想しているあのシーンです。
しかも座禅のまま宙に浮こうとして奇声を出している・・・
頭に強烈にこびりついています。
こんな高学歴で優秀な人たちが、悪の手先になってしまい、凶悪事件の一手を担いでしまうとは、当時全く理解できないなりにも、深く心に疑問を抱く出来事でした。
しかも堂々とメディアに出て「世の中をよくするため」だの「素晴らしい教えなのだ」とか、なんと口が上手い事か・・・。
それを聞けば聞くほど、ヨガや精神世界が怪しいものというイメージがついてしまいました。
こんなに口が上手かったら信じてしまう人もいるだろうよ・・・と。
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日本は本当にこの影響でヨガに対するイメージ、瞑想に対するイメージが悪いものとなってしまった感は否めないと思います。
しかも、当時住んでいた隣の区くらいに住んでいる友人の家の近くの最近できたスーパーは、表向きは分からないけど、例の教団が経営母体であり、信者が働いているという噂まで聞いていました。事件以降、公安の取り締まりが厳しく宗教活動だけでは資金が足りないというのです。
というわけで、ヨガすら怪しくて手を出すのが怖かったのですが、アメリカでは健康法として流行っているし、その違いが分からないから、どこのスクールに行くかによるんだろうな、という認識でした。
なので私は、よりアメリカンな香りのする、しかもクラス内容にヨガ以外もあるスクールを発見し、そこで運動を開始することにしました。
それは、ピラティスです!
ピラティスとは、ドイツ人看護師のジョセフ・H・ピラティス氏が、第一次大戦で負傷した兵士のリハビリのために開発したエクササイズです。
体の深層部にあるインナーマッスルを強化し、体全体のバランスを整えることで、背筋が伸びた美しい姿勢、しなやかで自由自在に動く肉体など、理想的な体と健康に導いてくれます。
傷ついた兵士のリハビリのために開発されたですって!?
しかも第一次世界大戦後から大爆発的に世界的に流行し、100年もの歴史があるというではないですか。
交通事故で壊れた私の身体にぴったりでは!?
ということで、門を叩いたのです。
ピラティスを30回やれば、体のすべてが整うとまで言われる5大効果がこちら↓
①姿勢が良くなり、体幹(インナーマッスル)が鍛えられる。
②骨格を本来ある正しい位置にコントロールし、必要な筋肉を兼ね備えた体になる
③安定した体の軸を作り、ケガをしにくい体になる
④元々リハビリ目的で作られているので、負担が少なく安全にエクササイズできる
⑤体の細部に意識を向け、背骨が正しい位置へと整い、自律神経を安定させる効果がある
正しい骨格を意識し、全身の筋肉を自分自身でコントロールすることが目的なのです。
自分の身体は弱り切っていましたので、やってみて悪化しないかの方が心配でした。
そのくらい何をするのも怖かったのです。
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で、やってみた感想は・・・
超キッツイ!!!
基本的には骨の骨格模型を使って説明を聞き、骨を一つずつ意識しながら、丁寧に動かしていきます。
こういう模型は常に説明のお供です↑
背骨で言うと上から順に、頸椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨、尾骨、と順番にすべての骨を意識しながら一つずつ前に緩めてローリングダウン、そしてそこでゆっくり息を吐きながらじわーっと更にローリングダウンし、極限の場所で息を吸っておき、また吐く息で指定される可動域(今度は逆に腰椎の一番下の骨から)を一つずつ順番に起こしていく、といった具合です。
ポイントはそれぞれの動かした先の止まった位置で、ゆっくり息を吐きながら、じわっと伸ばす方向に更に伸びないといけない事です。
これが全骨格の前後左右すべての動きに於いてエクササイズしていきます。
これが本当にキツイ。
いくらでも手加減できてしまうところを、自分の中の限界と闘わないといけないのです。
手加減して負荷のかからない位置でやってもただ楽勝なだけで何の効果も出ませんし、正しいアライメントで動かさないと意味がないというか、間違ったアライメントでやっても逆効果なんです。
じっくり正確にゆっくり呼吸と合わせて動くこと。逆に回数を多くやる事に意味はありません。
身体を傷つけてしまうような負担こそはないのですが、違う意味できついんです。
何度も言いますが、自分との闘い。
叫びたくなるくらいキツイのですが、エクササイズ後の身体の調子としては
「おお?なんだか調子がいいぞ!」と。
左右や前後の両方動かすことで、そのバランスの一番自然な位置が見いだされていくのです。
一番力を抜ける自然な骨格の場所というのが、安定する場所なんだという感覚です。
どちらかの方向に偏っていたこと、自分の身体の癖でどこかが力み、そうなってしまっていることを、自分で認識できるきっかけとなりました。
要らない力が逆にどんどん抜けるきっかけにもなりました。
これは後に、マインドや心にも共通する事なんだと、どんどん理解が深まりました。
今までの受け身だけの治療とは違う領域で頑張れたことに、ものすごく進歩を感じましたし、自分自身で頑張って良くなってるという達成感がありました。
自律神経も整っていく効果もありましたし、激しい睡眠障害などもかなり改善して行ったきっかけだったと思います。
そして「キッツイ!」と言いながらも励むことで、心も強くなっていったように思います。
これが本当の意味で初めて、心と体の相互関係があるということが、リアルで体感した事だったように思います。
そんなに頻繁にやっていたわけではありませんが、月に2回くらいを数か月やることで、かなり調子が良くなっていったように思います。
家でも多少はやってましたが、ほとんど数えるほどです。
これが出来たことは本当に色んな意味で、自信につながって行きました。
そして、ピラティスは動きだけ見ると地味なんだけどパワー系エクササイズなのに対して、ヨガはリラックス出来るイメージで、そのスタジオもかなりお洒落かつ怪しさのない安心出来る場所だったので、次はリラックスしながらの運動をしたくなり、ようやくヨガにも手を出すことが出来たのでした。
いかがでしたでしょうか?
外側からのアプローチばかり見ていた私が、自分で自分の身体を見ることで
自分と向き合う事に繋がり、このあたりから本格的に内側を見ていくきっかけになっていったのだと思います。
骨格は体の軸、すなわち自分の心の軸を強くしていく事にもなり、どんどん本質に近づいていく事になっていったと思います。
それでは本日はこのへんで。
See you!