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保険適応外治療への抵抗(Story③)

Hi! What's up!

井草 木の子(いぐさきのこ)です。

前回は、私の人生が交通事故により強制終了したお話しでした。

どんどん調子が悪くなり、仕事も休職せざるを得なくなり、1年…2年…と医者からも見放され、治療の目途も立たなくなり仕事は退職。

体調はどん底…寝たきり…人生絶望…生殺しの刑…

それでも、かろうじて私を保っていたのは

まだするべきことがあるから生かされている。

そう信じる事しかありませんでした。

そのような経験を経て、病の成り立ちを始め、物事の本質や、幸運と不運の違いなどを探究する人生に突入していったのでした。

前回の記事はこちら

ここからが、本日のお話し。

当時の私は、現実主義が強く、見えない世界の事に興味はあるけれど、理解が深まるには大変時間がかかりました。

発症原因が交通事故という特性もあり、保険治療でしか補償されず、医師免許のある方の診断や治療以外が認められず適応外となることです。

さすがに、西洋医学ではお手上げだったので、東洋医学と鍼灸治療は継続していましたし、東洋医学の考え方はとても良く、私には合っていました。

私自身も

”国が認めていない治療は、良くなるエビデンスがない。だから保険適応されていない” 

という考えを持っていました。

鍼灸治療ですら、最初は怖いと思っていました。

とにかく知らないことは怖い事なんですね。

ここまでは、かろうじて保険適応内。

この範囲外の治療に進むには、精神的にも・物理的にも大きな壁がありました。

というのも、仕事は休職そして退職となり、お金もなかったのです。

保険適応外だということは自費診療ということですので、必然的にコスト高。

保険適応が3割なので、保険を使わずに払うと軽く3倍の出費。

しかも、自費診療は保険点数の概念もなく、自由に価格設定できるわけですから、もっともっと高い場合が多いのです。

そこにお金を出すことは、当時の私にはあり得ないことでした。

それに、寝たきりだからどこに行くにも自力では行けないのです。

そもそも、治るか分からない治療法だと思っているので…

他にどんな治療法があるか、調べるということすらしていませんでした。

こんなことがありました。

ある日、同じ病で連絡を取り合っていた随分年上の方から電話がありました。

「今日の調子はどう?
実は昨日ね、有名な気功師さんにお願いして遠隔で木の子ちゃんの施術をしてもらったよ。
何か変わったことはない?
私も直接やってもらったんだけど、体が温かくなって少し良くなったかなと感じているよ」

”・・・”(無言)

当時の私は、

”なんですって!?
その気功師が誰かも知らないし、そもそも気功って何?
気で人の身体を治す?
ハンドパワーみたいなやつ?
怪しいな~。

しかも、遠隔って何よ?
遠くから何ができるっていうの?
魔術かなんかなの?
手品なの??
気持ち悪い!!
気休めでしょ?”

そんな風に思っていました。もちろんそんなこと言ってませんけど、よく分からなさ過ぎて

「そうですか~。変化はちょっとよく分からないですね」
ってくらいの回答をしたと思います。

そのお知り合いは、良かれと思って、しかも私がお金がないのを知っていて代理でやってくれていたにもかかわらず…

今の私なら気功も分かるけど、本人に許可も取らずにやるのは良くなかったと思いますね。

今の私なら、やってみるのもいいんじゃない?とは思います。

でも、理解してない人にとっては、それは怖いものになってしまうわけです。

全部を理解する必要はないし、全部を理解できるはずがないのですが、それが少しでもどういうものなのか知って、どういう変化が起こり得るものなのか、それを聞いてやってみたい、と思ってから受けるのが良いのではないかなと思います。

順番やタイミングの見極めといいましょうか。

要は、本人の心が動かないといけないのです。

だって、悪くなる可能性だってあるじゃないですか!

普通に整骨院やマッサージに行って、もみ返しになることもありますよね。

それで症状が悪化して苦労したことも何度もあったので、何か新しい治療や体に直結するような事に手を出すのは、特にドキドキなのです。

腕利きの施術師だったらもみ返し等ないかもしれませんが、腕利きかどうかなんて、よほどの評判とかを聞いていないと、最初は分かりません。

ネットなどの口コミだって、信じられるものかどうかも分かったもんじゃない世の中だから。

この体験は、後々すごくいい学びになったと思います。

そこで気持ち悪い!などの抵抗や拒否反応が生まれたとき、
それが例え良いものであっても、一旦それから遠ざけてしまう作用があることを。

それはとてももったいない事だと切に思うのでした。

寝たきりの時のエピソードはいくらでも出てきますが、このへんにしておいて。

そんな寝たきり期を経て、色んな事を試してなんとか半日くらいは動けるようになっていくのでした。事故当初からすでに4年が経過していました。

次回は、その後の経歴などについてお話ししていこうと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

本日は、このへんで。

See you!

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