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強制終了(Story②)

Hi! There!

井草 木の子(いぐさきのこ)です。

前回の音楽漬け生活の話から、人生が強制終了した話へ続きます。

音楽大学を卒業し、某音楽企業に就職。
日中は会社員、夜はバンド活動、オフの日は音楽講師業など、
多忙な日々を送っていました。

バンド活動をしながら、仕事では大好きなミュージシャンに会える!という楽しい日々。

仕事、練習、ライブ、酒・たばこ…

前回の記事はこちら→充実の音楽生活

そんなある日、私の人生を一転させてしまう出来事が起こったのです!!

交通事故

交通事故

交通機関に関する事故鉄道自動車航空機船舶など事故と、それによる人・物件などの災害。主に自動車による事故災害をいう。


私が原付バイクで、右側を並走していた軽トラックが
突如左折してきた、いわゆる

左折巻き込み

というやつです。

当初は治るのにそんなに時間がかかるなんて思ってもみませんでしたが、
なんとそこから7年近くの寝たきり生活が始まるのでした。

最初は”少し忙しすぎる生活を送っていたから、
2週間ほど休めてラッキー!”
という軽い感じでした。

とはいえ、結構責任感も強いので職場に迷惑がかかるのは心苦しく
申し訳ない気持ちもかなりありました。

しかし、どんどん症状が悪化していくではありませんか!

詳しい症状などは割愛しますが、

とにかくやばい

仕事は休職することになりました。

しっかり原因を突き止めなければ!!

そこからはドクターショッピング…

ドクターショッピング (英語: Doctor shopping) とは、精神的・身体的な問題に対して、医療機関を次々と、あるいは同時に受診すること。満足できる商品が見つかるまで、複数の店を回って買い物を続ける行動に似ていることから名付けられた。セカンドオピニオンを求めるために、かかりつけとは別の医療機関を受診する行動とは区別される。

半年ほど経った時、特定疾患でかつまだあまり治療法も確立されていない病態であることは分かりました。

分かったということは治る!と期待に胸膨らませていましたが、

1年経ち、2年経ち…
専門医といわれる医師からも、見放されるようになり…

2年が経過した頃、会社の規定で休職期間は2年と定められており
治る目途も立たないため

”自然退職”

となったのでした。

*

なんでこんなことになったのだろう…

大好きな音楽も、仕事も奪われてしまった。


本当に、このままこれが続くのなら

いっそ死んだ方がマシ…

でも死ねない…

と毎日泣いていました。

不定愁訴のオンパレード。
毎日砂を噛むように、ご飯の味すら感じないくらい体中がボロボロ
事細かく症状を記録して病院に持っていくだけ

専門医に、この病態を頼むから解明してほしいの一心で。

でも、進まない…

人生は絶望。

*

その頃、私はこんなことを思っていました。

ボロボロな体調ではあるけど、死に直結する病態ではない。

この病では死ねないのだ。

もし死ぬ運命だったとしたら、もう事故で死んでるか、死ぬような病態になっているはず。
生殺しの刑なのか??
そうかもしれない。
仮にそうだとしても

まだするべきことがあるから生かされている。

これを信じよう。信じるしかない。

そういう微かな希望だけは捨てないで

心のどこかにかろうじて持っていました。

そのようなどん底経験を経て、

病の成り立ちを始め、物事の本質や、
幸運と不運の違いなどを探究する人生に
突入していったのでした。

とはいえ、現実主義が強く、見えない世界の事に
興味はあるけれど、理解が深まるには
大変時間がかかりました。

この続きは、また次回に

次回は、当時の”見えない世界への理解度”についてのエピソードをお話ししようと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

本日は、このへんで。

See you!

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